ニュージーランドの小麦農家がYaraの肥料を使って収量のギネス記録を取った!(1/3)

これを聞いたのが我が社明京商事株式会社がYaraの肥料の日本輸入を始めて50周年記念として、2018年6月に北海道十勝の生産者様の圃場視察&懇親会を行ったときのこと。Yaraアジアのチーフ営農指導員であるオーストラリア人のグラント博士がこの話をホワイトボードを前に突然し始めた。
ギネスの小麦収量記録が16.79mt/haだということをホワイトボードに書きつけるのだがどうやってそれを達成したかについてはほとんど語らずじまい。良く言えば陽気、悪く言えば大ざっぱなオージー(オーストラリア人)の性格そのままの講演会が尻切れとんぼのまま終わった。
その後に行ったバーベキュー懇親会で地元の美味しい農産物をほおばり周囲に愛嬌を振りまいていたグラント博士であったが、通訳を行っていた自分の立場としてはほとんど何の説明にもなっていない残尿感満載の講演の後の懇親バーベキューはビールがいつも以上に苦かった。このままでは終われない、終わらない!!
この思いが2019年1月のニュージーランド視察につながりました。



ホワイトボードの突然の説明からNZ農家視察につながった

シンガポールに帰国したグラント博士からYaraニュージーランドで小麦ギネス記録農家を担当しているポール・ジョンストンさんを紹介してもらい、日本から視察に行きたいんだけど受け入れてくれるかな?と聞いたところあっさりとOKの返事。
小麦農家の他に大麦の収量ギネス記録を持つ農家も視察可能と予期せぬおまけもついた。
Yara代理店50周年記念の時にお世話になった十勝の生産者2名に加え旭川の生産者1名、北海道で当社の肥料販売を行って頂いている株式会社日の丸産業社、有限会社美瑛農産から各1名ご参加頂くこととなり、合計6名で2019年1月8日に日本を出発しました。



日本とは季節も緯度も正反対にあるニュージーランド。訪れた1月は日本でいえば7月初旬の初夏の時期。ニュージーランドの空の玄関口である北島のオークランドを経由して南島のクライストチャーチへ。クライストチャーチというと最近銃乱射により多くの犠牲者を出した痛ましい事件が起こった街としての印象が強いですが、ふだんはガーデンシティと呼ばれるように街全体が公園のような平和で静かな街です。初日はクライストチャーチで宿泊。市内のスーパーマーケットをぶらついたりして翌日からの視察に向けて日本からの長旅の疲れを取りました。



クライストチャーチ市内のスーパーマーケットの様子

ニュージーランドでの移動はクライストチャーチ空港で借りた8人乗りのバン。
日本と同じ左側通行で右ハンドル。NZ南島の初夏の陽光の中クライストチャーチ市街を抜けるとすぐに牧歌的な風景となり、ギネス収量記録を持つ小麦農家に向けて快調にドライブ。移動の途中で牧羊中の羊の群れにも遭遇。人口よりも羊の頭数の方がはるかに多いというNZを肌で感じることが出来ました。



レンタカーで移動中に羊の群れに遭遇