施肥は、ミネラル成分の欠乏を防ぐことで成長障害を無くし、収量と品質を向上させるのに深く関わっています。
しかしながら、肥料はまた作物そのものを病害から守る効果もあります。
バランスの取れた施肥設計は、作物の細胞を健全で回復力の高いものにし、また過剰な養分により生育障害が出るのを防ぐ効果があります。
葉の病害
窒素肥料は、葉の病害を増やす場合があります。
特に後半時期の施肥は成熟を遅らせ、疫病への感染リスクを増加させる恐れがあります。
塊茎の病害
カルシウムは、細胞膜を強化し、また塊茎の皮を強化することで色々な病害への耐性を高めるのに重要な成分です。
ホウ素は、カルシウムの吸収を助けることで、そうか病や他の塊茎の病害を防ぎます。
亜鉛は、塊茎腐敗病を最小にし、硫黄は、塊茎腐敗病とそうか病の両方の感染を減らす役割があります。
本記事は、Yara英国法人提供の農業科学情報をGRWRSが翻訳、記事化し掲載しております。
Yara International ~世界最大の老舗肥料メーカー~
Yara Internationalは、ノルウェーに本社を置く世界最大の老舗肥料メーカー。
しかし、ただ肥料を供給しているだけではありません。世界人口の増加や 異常気象・地球温暖化といった問題により生産環境・食料事情が厳しくなる中で、「環境に優しい農業」をどうやって実現するのか?という課題に取り組んでいる「環境企業」でもあります。
また、Knowledge Grows というスローガンのもと、100年を超える長い歴史を通じ、世界各国の農業者にアグロノミー(農業科学)の最先端の情報を惜しみなく提供してきました。肥料メーカーでありながら、その本質は情報提供者であり地球環境を真剣に考える教育者・啓蒙者でもあります。