小麦の比重は、100リットルあたりの重量(kg/100リットル)で計測されます。 これは比重を表すものです。 市場では、多くの場合比重が最小であることが良いとされます。 例えば、ある製粉メーカーでは、76kg/100リットルが要求される一方、ある飼料メーカーでは72kg/100リットルが要求されます。 比重は主に遺伝形質の違いにより左右されますが、肥料の成分不足や施肥方法の誤りがあると比重は減少してしまいます。
窒素が適切に供給されれば、出穂を促進させ、結果として比重は小さくなります。 農地全体に適切に窒素を供給する事により、より均質なものとする事が可能となります。
カリは、小麦の茎を太くし、また強くする事で倒伏を防ぐ効果があります。 春におけるカリの供給は、展葉を促進し、倒伏を最小限に抑える効果があります。
本記事は、Yara英国法人提供の農業科学情報をGRWRSが翻訳、記事化し掲載しております。
Yara International ~世界最大の老舗肥料メーカー~
Yara Internationalは、ノルウェーに本社を置く世界最大の老舗肥料メーカー。
しかし、ただ肥料を供給しているだけではありません。世界人口の増加や 異常気象・地球温暖化といった問題により生産環境・食料事情が厳しくなる中で、「環境に優しい農業」をどうやって実現するのか?という課題に取り組んでいる「環境企業」でもあります。
また、Knowledge Grows というスローガンのもと、100年を超える長い歴史を通じ、世界各国の農業者にアグロノミー(農業科学)の最先端の情報を惜しみなく提供してきました。肥料メーカーでありながら、その本質は情報提供者であり地球環境を真剣に考える教育者・啓蒙者でもあります。