何をどれだけ食べたらいいのか、分かりやすい図で示す

「健康維持のためには何をどれだけ食べたらいいのか、 分かりやすく図で伝えてほしい」 という社会からの要請に対し、2011年にアメリカのUSDA(農務省)が発表したのが「マイプレート(My Plate)」と呼ばれるものです。

マイプレート(My Plate)

果物、野菜、穀物、魚や肉、乳製品をバランスよくとりなさい、というのが分かる図です。

マイピラミッド(My Pyramid)

以前(2005年~2011年)は、「マイピラミッド(My Pyramid)」という図を採用していました。少々、分かりにくい図だと思いませんか?これに比べると、マイプレート(My Plate)のほうは、ずいぶんとシンプルに見やすくなっていますね。実際、マイピラミッド(My Pyramid)は発表された直後から「分かりにくい」ということで不評でした。

フードガイドピラミッド(Food Guide Pyramid)

さらにその昔(1992年~2005年)は、「フードガイドピラミッド(Food Guide Pyramid)」という図が公式に食育政策の目安として使われていました。

「マイピラミッド(My Pyramid)に比べると、かなり分かりやすくなった」と評判のマイプレート(My Plate)。
しかし今度は、「マイプレート(My Plate)は逆にシンプル過ぎる」という批判が持ち上がりました。

批判をしたのは、ハーバード大学です。

たとえば「マイプレート(My Plate)」にはオリーブオイルなどのヘルシーオイルについては何も記されていないし、水分の補給についても何も言及していません。
そこでハーバード大学は、「マイプレート(My Plate)」を独自に改良し、「ヘルシー食事プレート(Healthy Eating Plate)」を発表しました。

ヘルシー食事プレート(Healthy Eating Plate)

Harvard Health Publishing
Healthy Eating Plate

食事バランスガイド

日本では、「食事バランスガイド」という、コマを模した図が用いられています。ご存じの方も多いと思います。2005年に厚生労働省と農林水産省が共同で策定したものです。

地中海食ピラミッド(Mediterranean Diet Pyramid)

地中海食ピラミッド(Mediterranean Diet Pyramid)は、1993年にOLDWAYS というNPO(※)、ハーバード大学、および WHO(世界保健機関)の3者が共同で策定したものです。

(※)OLDWAYS は、同じくハーバード大学と共同で、「南アメリカ食ピラミッド」も開発しています。

関連記事

  1. The New Zealand Food Industry Accord ~ニュージーランド食品業界協定~

  2. 世界のファーマーズ・マーケット

  3. 機能性野菜 ~高機能野菜~

  4. ファーム・トゥ・スクール ~アメリカ~

  5. 税金をかけてみた

  6. 日本の食育と海外の食育