OEM

食品の商品開発をする場合によく使われる言葉の1つが「OEM」です。

OEM とは、Original Equipment Manufacturerの略で、「他社のために製造を請け負う会社」という意味です。

たとえばサントリーやアサヒやキリンなどの飲料メーカー、明治や森永やロッテなどの菓子メーカーは、数多くの商品を出しています。しかし、その全部を自社工場で製造しているとは限りません。全部を自社工場で製造すると、作業が複雑になって効率が落ちる場合があるからです。

そこで、こうしたメーカーは、商品によっては外部のOEM会社に製造を委託します。OEM会社に生産された商品は、もちろんOEM会社の名前ではなく、発注したメーカーの名前で販売されます。優秀なゴーストライターみたいなものですね。

大企業でなくても、たとえば健康食品の販売をしている小規模の会社の場合、自社で製造工場を持てないのが普通です。工場設備をたてるには、何億円・何十億円という資金がかかるからです。そこで、小規模な会社はOEM会社に製造を委託します。この場合も同様に、OEM会社に生産された商品は、OEM会社の名前ではなく、発注したメーカーの名前で販売されます。

一方、OEM会社の側からすると、さまざまな企業から製造の依頼が来ることで、工場の稼働率が上がるというメリットがあります。

実際にこの言葉を口にするときの読み方ですが、「オーイーエム」が一般的です。「オエム」と読む人はおそらくいないと思われます。

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